高座がある喫茶店「茶や あさくさ文七」が5周年 -コーヒーにもこだわり

「茶や あさくさ文七」店主の谷田貝祐さん

「茶や あさくさ文七」店主の谷田貝祐さん

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 浅草公会堂近くに位置し高座がある喫茶店「茶や あさくさ文七」(台東区浅草1、TEL 03-6231-6711)が6月16日、5周年を迎える。席数は36席。

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 同店は、幼いころから落語に親しんできた店主・谷田貝祐さんが「若手の落語家が活躍できる場を」との思いからオープンし、現在は10人以上の若手落語家が定期的に落語会を開いている。店を構える前はよく夫婦で浅草に来ていたという谷田貝さんは浅草にはゆっくりできる店が少ないと感じ、自分たちで店を出すなら「コーヒーがおいしくて、ゆっくり落ち着ける店」を基本コンセプトとしている。

 気軽に落語を見られることから「落語に興味はあるが、いきなり浅草公会堂は行きづらい」という若い客も多く来店するという。同店で落語に触れたことがきっかけとなり、リピートで来店した際に「浅草公会堂で落語を見てきた」と報告してくれる人もいると谷田貝さんは目を細める。

 「取材ではいつも落語のことばかり取り上げられるが、実はコーヒーにこだわっている」と谷田貝さん。押上のじか火コーヒー焙煎(ばいせん)店「しげの珈琲工房」のオリジナルブレンド「文七ブレンドコーヒー」「浅草ブレンドコーヒー」の2種と、工房の「タンザニアエーデルワイス」を提供している。店を開く際、雑誌で「しげの珈琲工房」の記事を読み、安い豆に欠点豆がどれだけ含まれているかを目の前で見せられ、丁寧な仕事ぶりに感銘を受けたという。入れ方も伝授してもらった。「店でコーヒーを気に入ってくれた人に、しげの珈琲工房を紹介することもしばしば」と谷田貝さん。

 同店の隣は有名喫茶店「アンヂェラス」がある。「強豪店の隣で、どう集客するかをいつも考えているが、まじめにコツコツと続けてリピーターを大切にしていけば口コミで客足は安定するはず」と谷田貝さんは話す。エレベーターのない2階にあるにもかかわらず中高年の客が多く、「浅草に来たらここに」とリピーター客が仲間を連れて来店するという。

 主なメニューは「文七ブレンドコーヒー」「浅草ブレンドコーヒー」「タンザニアエーデルワイス」「アイスコーヒー」「ダージリン」「アッサム」「焼きりんごの紅茶」(以上580円)。食事は「ハンバーグサンド」(750円)、「BLTサンド」(800円)、「スイーツセット」(850円)など。高座の利用も可能。

 営業時間は11時~21時。水曜定休。落語会の詳細はブログで確認できる。

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