第37回「隅田川花火大会」開催へ-2万発打ち上げ

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 江戸時代の伝統を受け継ぐ恒例の「隅田川花火大会」が、7月26日に開催される。「東京三大花火大会」の一つで、約2万発の花火が打ち上げられ、約90万人の人出が予想される。

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 同花火大会は、大飢饉(ききん)とコレラの流行により江戸で多くの犠牲者が出た1732年に、死者の霊を弔う会として8代将軍・徳川吉宗が大川端(現在の隅田川)で行った「川施餓鬼(かわせがき)」にさかのぼる。翌年幕府は川施餓鬼に併せ、慰霊と悪病退散を祈願した「水神祭」を実施し、花火を打ち上げたのが花火大会のルーツとされる。明治維新や第2次世界大戦などにより中断されていたが、1978(昭和53)年に復活し、以後毎年続けられている。

 花火大会でおなじみの「たまやー」「かぎやー」という掛け声は、1659年創業の「鍵屋」と1808年に鍵屋からのれん分けをして創業された「玉屋」が、異なる場所から交互に花火を打ち上げ、観客が良いと感じた業者の名前を呼んだことが由来といわれる。玉屋は幕末期に火事を起こし町並みを焼失させてしまい、追放を命じられ1代で断絶した。一方鍵屋は、日本最古の花火会社「宗家花火鍵屋」として現存する。

 第1会場は桜橋下流から言間橋上流、第2会場は駒形橋下流から厩橋上流。第1会場では花火メーカー10社による「第33回花火コンクール」が開催され、花火の美しさと技を競う。

 開催時間は両会場とも、19時5分~20時30分。荒天の場合は翌日に順延。

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