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蔵前の洋菓子店が1周年-フランス仕込みのパティシエ「本気」の店

「クレール ドゥ リュンヌ」店主の乙坂佳史さん

「クレール ドゥ リュンヌ」店主の乙坂佳史さん

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 都営大江戸線蔵前駅近くの洋菓子店「クレール ドゥ リュンヌ」(台東区寿3、TEL 03-3842-3470)が、オープンして1年がたった。

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 パリやリヨンでフレンチレストランのシェフをしていたオーナーの乙坂佳史さんは「コースはデザートまでおいしくなければ完成とはいえない。シェフでデザートまでできる人は少なく、料理を完成させるためにデザートの勉強を」と再度フランスへ渡り修行を積み、パティシエの父親と共に自身の店をオープンさせたという。

 極力オーガニック素材を使用しており、「最高だと思える素材に出合えた時は随時チェンジしている。常に進化し続け、後退はあり得ない」と乙坂さんは話す。「ケーキは鮮度とバランスが重要」とも。購入した客にはケーキごとに一番おいしい状態を伝えることにもこだわっている。

 店名の「クレール ドゥ リュンヌ」はフランス語で「月明かり」という意味で、「訪れる人の心の中に柔らかい癒やしの明かりをともしたい」という思いが込められている。店内には小さなカウンターが設置され、イートインもできる。「店をオープンしてみたらお年寄りも多く、彼らにゆっくり休んでもらえる場所を作りたいと思った」という。

 洋菓子店激戦区ではないこのエリアを選んだ理由について乙坂さんは、「下町からわざわざ都心まで行ってケーキを買って帰ってくる人も多いが、一番おいしい状態で食べてほしいので洋菓子店の少ないこのエリアを選んだ」と話す。実家がこのエリアにあることもあり、「地元の人に、おいしいフランス洋菓子が根付くようにしたい」とも。

 オーガニックコーヒーも1杯200円で提供。「仕事帰りの男性にコーヒーを飲みに来てくつろいでほしい」と乙坂さん。「そして、女性にケーキを買って帰ってくれれば」と笑う。

 営業時間は9時~21時。月曜定休。

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