吉原大門近くのバイクブーツ店「ベル・タテワキ」(台東区東浅草2、TEL 03-3872-3851)が設立30周年を迎えた。
同店はバイクブーツ、タウンブーツ、レディスブーツをイージーオーダーで手作りするほか、歴代特撮ヒーローが履いているブーツのベースやバイクメーカーのOEMも手掛ける。フルオーダーも可能で、修理やメンテナンスも行う。
代表で職人の帯刀計人(たてわきかずと)さんは2代目で、子どものころから父親が作るバイクブーツを見てきたが「最初はバイクもブーツも興味がなかった」という。「大学に入り、せっかく家で作っているからと、ブーツを履きバイクに乗ってみたところハマり、継ぐ決意をした」と話す。さらに、ハーレーダビットソンに乗るようになってから「革ジャン、革パンツ、ゴツいブーツにじゃらじゃらとチェーンなどを付ける」というバイカーファッションの世界を知り、2000年からバイカー向けのタウンブーツも手掛けるようになった。
オーダーを受けてから一つ一つ手作りしている帯刀さん。採寸した足型を基に、好みの革素材やソール、ステッチの色を選べる。最近は人と違うものを持ちたいという人が増えているという。遠方の人からのオーダーも。「オーダーの靴というと、まだまだ敷居が高い。どんなブーツを作っているのか、まずは気軽にのぞきに来てほしい」と帯刀さん。今後は「帯刀」と刻印を入れ、ブランド化することも検討しているという。
営業時間は9時~18時(土曜は12時まで)。日曜・祝日定休。