浅草のレコード店「音のヨーロー堂」(台東区浅草1、TEL 03-3841-4610)で1月3日、ロックバンド「浅草ジンタ」の最新アルバム「吟盤 -GINBAN-」のリリースを記念してインストアライブが開催された。
同店2階の演歌キャンペーン専門スペース「浅草演歌定席」で行われた同ライブには、席数が足りないほど客が押し掛けた。ライブ後はサイン会と、リーダー和尚さんが運営するクラブ&ラウンジスペース「浅草ゴールデンタイガー」(浅草2)でメンバー全員がDJを務めるアフターパーティーが行われ、全国ツアーの皮切りを飾った。
同ライブは観客との距離が近く、メンバーが最前列の客に絡んだほか、2015年の抱負を発表。チューバのB-Kenさんは「年明け早々財布を落とした。今年は落とし物に注意する」、トランペットのシーサーさんは「MCをもっとうまくなろう」などと話し、笑いを誘っていた。サイン会では全員がアルバム付属のブックレットにサインをし、終始和やかな雰囲気でファン一人ひとりと交流した。
浅草ジンタは浅草を拠点に活動しているバンドで、落語家の三遊亭小遊三さんが命名。落語芸術協会に客員として所属しており、バンドとしては去年初めて「笑点」に出演。ロック、ジャズ、スカ、昭和歌謡などをミックスした独特なサウンドを作り続けている。
バンドのポリシーでもある「浅草発のグローカル」を踏まえ、和尚さんは今年のバンドの抱負を「フジロックなどのフェスや海外でのライブだけではなく、これまでできなかった日本全国をツアーで回り、国内のグローカルに力を入れたい」と話す。2014年12月にオープンした「浅草ゴールデンタイガー」でのライブについても考えているという。