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浅草橋でアートフェス出展者募集 作家のキャリア支援を目的に賞も設定

タグボートの徳光健治さん

タグボートの徳光健治さん

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 JR浅草橋駅近くのヒューリック浅草橋ビル(台東区浅草橋1)で8月に開催される「タグボート・アートフェス2015」の出展者を現在、募集している。主催はタグボート(中央区日本橋人形町1)。

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 ダミアン・ハーストさんなどの作家が参加してイギリスのアートシーンに影響を与えたとされるYOUNG BRITISH ARTISTにちなみ、「YOUNG ARTISTS JAPAN」という名で2009年に始まった同イベント。2013年からは「TAGBOAT ART FES」と名称を変え、今年で7回目の開催となる。若手の新進アーティストが、自身のアート作品を展示販売するブース出展型のアートイベントとして定着した。出展アーティストとアートファンを直接結び付け、「アートを買う楽しみ」を広げる。代表の徳光健治さんは、「アーティストはカスミを食べて生きているわけではない。アーティストとしてお金を稼げる人を増やしたい」と思いを口にする。

 作家のキャリア支援を目的とする同イベントは、ギャラリストや有名アーティストを審査員として招き、数多くの賞を用意している。今回は近年、アジア地域でアートの質が高くなっていることを受け「台湾や中国のアーティストにも多く募集をかけた」という。

 出展者は1年間、アート売買のウェブサイト「@Gallery TAGBOAT(ギャラリータグボート)」での作品公開および販売も可能。同サイトは海外販売にも力を入れており、英語に続き今年から中国語にも対応した。徳光さんは「リアルイベントとオンライン公開でアート販売の相乗効果を狙う」とし、「日本のアートマーケットはぜい弱。特定のアーティストに肩入れせずマーケット自体を大きくし、現代アートの認知をもっと広げたい」と意気込む。

 タグボートは、アートのコレクターだった田口弘さんの「ギャラリーや顧客ごとに価格が異なるようなアートの不公正さをなくしたい」という思いから設立。2003年10月から「@Gallery TAGBOAT」を公開し、ギャラリーからの委託販売のほか、アーティストからの直接販売も受け付け、安心して購入しアートに親しめる場を提供する。世界のアートマーケットにおける日本作家および日本アート界の評価向上に貢献することを目指す。

開催日は8月1日・2日。出展者募集は4月30日まで。

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