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浅草で「ムスリムおもてなしマップ」配布 増加するイスラム圏旅行者に対応

ムスリムおもてなしマップ in 浅草

ムスリムおもてなしマップ in 浅草

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 浅草で4月29日に行われた「Walk around tour in Asakusa for Muslim(ムスリム浅草ツアー)」で「ムスリムおもてなしマップ in 浅草」がお披露目され、配布が始まった。発行はハラルメディアジャパンで、浅草観光連盟が協力した。

サムライ東大生RYOさんと着物姿のムスリム

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 ツアーは3つのグループに別れ、マップに掲載されている店をメーンに街歩きを行い、参加店から土産を受け取るもの。参加者はそのほかにも撮影スポットで写真を撮るなどして楽しんだ。着物を着たチームの参加者は「浅草は初めてではないが着物だと格別。着物を着ることができてうれしい」と喜びの表情を見せた。パフォーマーのサムライ東大生RYOさんもツアーに駆け付け、決めぜりふの「かたじけナッシング!」と声を上げながら腰に模造刀を差し、ムスリムたちと「ちゃんばらごっこ」などで盛り上がった。

 マップには「セカイカフェ」「いっぴん(食堂)」「サライケバブ」「otaco(米粉のシフォンケーキ)」「成田屋(ラーメン)」「亀屋(和菓子)」「タージ・マハル(インド料理)」「評判堂(せんべい)」などのハラル認証店のほか、ハラル対応店、礼拝室の有無、モスクが掲載されている。

 ツアーに参加したムスリムに「日本で食べたいもの」を尋ねると、「ケーキが食べたい。ツアーでシフォンケーキが食べられてとてもうれしかった。いつかショートケーキを食べてみたい」と思いを口にした。ツアー主催者の一人は「少しずつだが、ムスリムの願いをかなえ、浅草を思い切り楽しめるようにしてあげたい。マップをもっと充実したものにしていきたい」と話す。

 さらに、「浅草は観光だけでなく、食や宿泊など、ムスリムに喜ばれるアイテムがそろってきているが、まだあまり知られていない」という。「ハラルフードも礼拝所もまだまだ足りないが、LCCの普及などにより東南アジアをメーンにイスラム圏からの観光客が増え続けており、全国でもムスリムの対応が急がれる中、無視はできない状況。国内でも有数の観光地である浅草が、もっと意識しなくては」と力を込める。

 今後もさまざまな場所でツアーや活動を予定しており、ムスリムへの対応を呼び掛けるという。マップは浅草エリアの観光案内所や一部ホテルに置く。

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