浅草の「シーザージム」(台東区花川戸2、TEL 03-3843-1212)所属のシュートボクサー、RENA(レーナ)選手が8月21日、大田区総合体育館(大田区東蒲田1)で行われる「SB世界女子フライ級・初代王座決定戦」に挑戦する。
シュートボクシングは1985年に、元・日本キックボクシング・ウェルター級チャンピオンのシーザー武志さんが創設した立ち技総合格闘技。パンチ・キック・投げ技・立ち関節技を認め、倒れた相手を攻撃しない「サムライ」スピリッツを継承し、常に立った状態で戦う。寝技や相手に抱きつき体をつかんで動きを止めるクリンチがないため、試合が足踏みすることなくスピーディーに進むのが特徴。
SB女子フライ級1位のRENA選手は、Girls S-cup世界トーナメント3連覇中。引きこもりと3人の姉に勝てなかった悔しさから12歳で始め16歳でデビューした。現在は24歳でキャリアは12年。「短い選手生命の中で、もうひと花咲かせたい」と6月1日に及川道場からシーザージムに移籍。活動の拠点を大阪から東京・浅草に移し、人との出会いや試合を見る回数が増えたことで「人間の幅が広がった」という。
同体育館で開かれる「SHOOT BOXING Girls S-cup 2015 -格闘女志-」でRENA選手は、今大会から新設される「SB世界女子フライ級・初代王座決定戦」に出場予定。対戦相手は女子ムエタイ・フライ級王者、タイ人のジョームクワン・シットンサク選手。初代王者を懸ける戦いを前にRENA選手は、「何が何でも取らなければならない試合。泥仕合になろうと落とせない」と、女子エースとしてのプライドをのぞかせる。
「つらいことがあっても楽しいことは絶対ある。自分の姿を見た人が、立ち向かう勇気を持てるような存在になりたい」と強い思いを語り、「ぜひ一度試合を見に来てほしい」と女性らしい笑顔を見せる。
開催時間は18時~(17時開場)。料金は3,000円~(座席により異なる)。