浅草公会堂(台東区浅草1、TEL 03-3844-7491)で9月22日、ビートたけしさんがコメディ映画の祭典「第8回したまちコメディ映画祭in台東」最終日のリスペクトライブに出演し、13年ぶりに生歌を披露した。
長年にわたりテレビ・映画・ラジオなどで国民的な活躍をしているとして、2015年度の「コメディ栄誉賞」を受賞したビートたけしさんが、サンボマスターの生演奏で「浅草キッド」を歌うと、約1000人の観客で埋まった会場は歓声で湧き上がった。「浅草キッド」とはたけしさんが1986(昭和62)年に作詞作曲したもので、同イベントの総合プロデューサーいとうせいこうさんは「日本のコメディ史に残るライブ!」とコメントし興奮していた。
たけしさんは「大学をクビになってたどり着いたのが浅草だった。浅草芸人のまま死んでもいいやと思ったが、運良くテレビや映画の仕事をさせてもらった。でもやっぱり原点は浅草。煮込み屋で知らない客が金のない自分におごってくれた」と浅草への思いを語り「今日、会場に来ている方たちにも同じ思い」と感謝した。
同ライブにはイベントテーマ曲を歌う浅草ジンタ、司会も務めたポカスカジャン、谷中で活動をする海藻姉妹、3回目の出演となったホフ・ディランも出演。最後は出演者全員と会場が一体となって「浅草キッド」を歌い、5日間にわたったイベントの幕を閉じた。