浅草六区周辺で12月19日から、飲食店巡りをしながら音楽やショーを楽しむ「浅草音天祭（あさくさのんてんまつり）」が開催される。

　同イベントは浅草を拠点に活動しているロックバンド「浅草ジンタ」が、東東京ローカル活動10周年記念として企画。「下町のナイトスポットを巻き込む1週間」をテーマに、バンドメンバーがオーナーを務めるバーなどを含む10店舗で、ライブやDJ、パントマイム、バーレスクショーなどのパフォーマンスを展開する。19日の「ニュー呑呑（どんどん）」で行う前夜祭を皮切りに、浅草のナイトスポットをはしごしながら楽しめるよう、ほとんどが入場無料の投げ銭式となっている。

　同バンドのボーカルでリーダーの和尚さんは「酒を飲みながら、いい音楽やショーを楽しんでもらいたい。浅草にこんなに楽しい店があったのかという発見につなげて、夜の浅草にも遊びに来てもらえたら」と話す。観光客が増え宿泊者も多い浅草だが夜は閑散としていることから、「この現状を少しでも変えたい。浅草にも面白いナイトスポットがたくさんあるということを多くの人に知ってもらいたい」とも。

　参加店は「ニュー呑呑」「浅草ゴールデンタイガー」「鈴楼（すずろう）」「バーハハハ」「ラスタマンズカフェ」「Tokyo knowledge」「浅草リトルカフェ」「A.S.A.B」「オレンジルーム」「銀幕ロック」。出演は、浅草ジンタ、辻香織さん、瞬間メタル、なかの綾さん、アンキャバオーセンティックバンド、dj TAGADA（BALKAN BEATS Paris）、バーバラ村田さん（パントマイミスト）など。

　最終日の26日には東京キネマ倶楽部（根岸1）で「本祭」が開かれる。出演は、浅草ジンタ、鳥肌みのるさん、ドーベルマン、赤犬、四星球（スーチンチュウ）、ウジャビンビン。DJにはバルカンビーツ東京の知久豊さん、西村道男さん、ONION RecordsのTeeさんなど。料金は前売り＝4,500円、当日＝5,500円。

　浅草ジンタは落語家の三遊亭小遊三さんが命名。落語芸術協会に客員として所属しており、2014年には長寿番組「笑点」にも出演するなど同協会初のロックバンドとして知られる。浅草を盛り上げようと街のイベントにも積極的に参加している。