合羽橋道具街近くの料理教室「一汁三菜」(台東区松が谷2、TEL 03-6795-1387)が11月1日、「日本のおうちごはん体験教室」のサービスを開始した。
「日本人にもちょっと懐かしい普通のごはん」をテーマにした同サービスは、「主食」「汁物」「主菜」「副菜」を作って食べる体験教室で、外国人にも対応する。主食の米を土鍋で炊くことから始め、だしから汁物を作り、主菜や副菜には旬の素材を使う。
海外旅行に行く度に現地の料理教室に通い、その楽しさや経験から日本でもできないかと考えていたオーナーの土田ゆかりさん。台湾では近年、日本の一般的な家庭料理が流行していると知り、もともとパリの個人観光ガイドの東京事務所として使っていたオフィスを利用してサービスを始めた。
日本では家庭でも洋食や中華など、多国籍の料理を取り入れることが当たり前になり、「膳の並べ方を知らない人が増えてきた」と嘆く土田さん。「昔は当たり前だった基本的な日本の家庭料理という文化を忘れてしまった日本人にも、大人のままごとと思って懐かしさを感じながら楽しんでもらえれば」とも。
両親が他界し家を整理していたところ、数多くの食器類や膳を発見し、「器好きだった母も喜んでくれるだろう」と、同サービスで使ったり格安で販売したりするという。
営業時間は11時~19時。体験教室(3,000円)は要予約。