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浅草寺境内で福島・浜通り「12市町村のいま」発信 浜焼きや絵付け体験も

看板前で皮籠石直征さん

看板前で皮籠石直征さん

 福島県浜通り地域12市町村の食や文化を紹介するイベント「Discover Fukushima Hamadori 2026」が9月26日・27日、浅草寺本堂西側広場(台東区浅草2)で開かれた。

Discover Fukushima Hamadori2026開催中の様子

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 主催は、国や福島県、民間企業などによる官民合同組織として2015(平成27)年に創設された福島相双復興推進機構(福島県福島市)。東日本大震災から15年を迎え、南相馬市や浪江町、飯舘村など、同機構が支援する12市町村の復興の歩みを伝えるとともに、国内外から寄せられた支援への感謝を示そうと企画した。浅草寺での開催は初めて。

 会場には「食べる」「買う」「体験する」をテーマに16ブースが並んだ。飲食ではなみえ焼きそば、メヒカリの唐揚げ、浜焼きなどを提供。物販では約300年の歴史を持つ大堀相馬焼の陶器や、浪江町の酒蔵「鈴木酒造店」の「磐城壽(いわきことぶき)」、クラフトサケ、クラフトビールなどの酒をそろえた。大堀相馬焼の絵付けで箸置きを作る体験、相馬野馬追のVR映像体験のコーナーも設けた。世界各国の言葉で感謝を伝える展示や、来場者の出身地を尋ねる掲示も用意した。

 経済産業省から同機構に出向している皮籠石直征(かわごいし・なおゆき)さんは「震災当時から今まで、世界各国からたくさんの支援を受けてきた。福島がここまで戻ってきていることを示して感謝を伝えつつ、おいしいものや体験を通じて福島の今を知ってもらうのが目的」と話す。浅草寺と台東区の協力を得て、地元では回覧板でも告知した。

 皮籠石さんは「単発のイベントで終わらせず、来年、再来年と、ずっと続けていきたい」と会期後も見据える。「原子力発電所の廃炉作業は何十年もかかる。5年や10年ではなく、期限を切らずに発信する機会をつくりたい。熊本や能登など全国で災害に遭った人たちがいる中で、原子力災害は世界でも例のないもの。復興の形を示しながら、福島まで足を延ばしてもらえるようにしたい」と話す。

 会場で訪日外国人に話を聞くと、この後は京都や大阪、箱根に向かう人が多い印象だという。皮籠石さんは「福島はまだ認知度が低く、温泉に行くといっても福島ではない。先を見据えて情報を発信し続けたい」と話す。「浅草寺には圧倒的な集客力がある。全国の都道府県がこうした形で発信できれば、ツーリストがここで情報を得て各地に足を運び、地域にお金を落としてもらえる。浅草がインフォメーションセンターになる」と浅草の役割に期待を寄せる。