JR浅草橋駅近くのヒューリック浅草橋ビル(台東区浅草橋1)で開催された「浅草橋ミネラルショー 地球が創(つく)った宝物展」が3月1日、閉幕した。
ミネラルショーは、地域活性化と業界とのつながりの強化を目的に3年前から埼玉で始まり、新潟、長野、秋葉原と地域を広げ、今回は天然石の問屋が多い浅草橋で初めて開催した。日本国内やネパール、インド、パキスタンから、ディーラーを含む100社が出展し、鉱石・隕石(いんせき)・化石、天然石アクセサリーなど約4万点を展示販売。3日間の会期中には延べ約3000人が来場した。
中でも注目を集めたのが、約5万年前に地球に衝突した隕石によって形成されたバリンジャー・クレーター(アリゾナ州)にある隕石で作られた「隕星剣(いんせいけん)」の関東初展示。ほかにも、人が入れるほどの「巨大アメジストドーム」は、子どもが入って記念撮影ができるなど話題を呼んだ。
会期中は、アクセサリーや天然石好きの女性や男性、家族連れなど幅広い層でにぎわい、「蛍石(ほたるいし)」とも呼ばれるフローライトの無料配布や、商品券が抽選で当たるイベントなども開催された。
鉱石は同じものでも産地によって色調が異なるため「コレクターや石好きにとって魅力になっている」と出展者は話す。主催したミネラルマルシェ(埼玉県鴻巣市)の根岸利彰さんは、「石の魅力をもっと多くの人に知ってもらい、業界全体を大きくしたい」と意気込む。