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電気修理店から甘味喫茶に転換 浅草の老舗甘味喫茶が創業112年

左から杉平光司さん、米子さん、淑江さん

左から杉平光司さん、米子さん、淑江さん

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 浅草警察署に近い甘味喫茶「デンキヤホール」(台東区浅草4、TEL 03-3875-2987)が創業112年を迎えた。

デンキヤホールの「元祖オムマキ」

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 1903(明治36)年に杉平寅造が電気器具の修理店として創業した同店は、戦時中に男手が不足したことから「女性や子どもにもできる商売を」と甘味喫茶へ大転換した。最初は「ゆであずき」「甘酒」「しるこ」で始め、震災時はトタンの上で営業していたという。当時の味を守りつつ、現在は3代目の光司(こうじ)さんと夫人の淑江(よしえ)さんが店を切り盛りする。

 初代が「オムマキ」と名付けた「焼きそばを包んだオムレツ」は、太めの麺にケチャップを混ぜて炒めたものを固い卵で巻いたもので、キャベツとそばのみという創業当初からのシンプルな味が今も人気が高い。「豪華にすることもできるが、昔からの客が『変わらぬ』と感じるよう、かたくなに守っている」と光司さんはこだわる。ゆであずきは、北海道産の煮あずきを3日かけて炊き、冷ましてから味を染み込ませて作る。塩気の利いた味は、「しつこくなく、いいあんばい」と客から好評だという。

 ゆであずきに「砂糖の煮汁」をかけて売る露店が増えたのは1891(明治24)年ごろで、オムマキにかけるケチャップも明治から使われるようになった調味料。「昔ながらの変わらぬ味」を求めて来る客の中には、5代にわたって通い続ける常連も。最近では口コミをきっかけに全国から人が訪れるという。淑江さんは「祖父の残したものを次の世代に引き継ぎたい」と話す。

 主なメニューは、「オムマキ」(650円)、「ゆであずき」(500円)、「あんみつ」(480円)、「しょうが焼き定食」(900円)、「あずき・オレ」(550円)、「イチゴフロート」(700円)など。

 営業時間は9時~21時。水曜定休。

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