浅草公会堂(台東区浅草1、TEL 03-3844-7491)で2016年2月6日、4年に1度の宮中雅楽の公演「宮中雅楽の夕べ」が開催される。主催は台東区芸術文化財団、後援は文化庁。
宮内庁式部職楽部を招いて行う同イベントは1985(昭和60)年に始まり、前回はチケットが完売した。
宮内庁楽部の楽師が演奏する雅楽は国の重要無形文化財に指定され、楽部楽師は重要無形文化財保持者に認定されている。主に宮中の儀式、饗宴(きょうえん)、春・秋の園遊会などで演奏するが、広く一般に公開するため、1956(昭和31)年から皇居内での演奏会や地方公演なども行っている。
雅楽の演奏形式は器楽を演奏する「管弦」と舞を主とする「舞楽」、声楽を主とする「歌謡」に分かれている。舞楽は音楽とともに舞を奏する形態で、「左舞(さのまい)」「右舞(うのまい)」「国風舞(くにぶりのまい)」がある。左舞と右舞とでは舞人(まいにん)の立ち位置が異なり、左舞では客席の左奥から、右舞では右奥から登場する。
曲目は、管弦が「双調音取(そうじょうのねとり)」「賀殿急(かてんのきゅう)」「胡飲酒破(こんじゅのは)」「酒胡子(しゅこうし)」の4曲。舞楽のうち左舞が「春鶯(しゅんのうでん)」「颯踏(さっとう)」「入破(じゅは)」。右舞が「抜頭(ばとう)」「地久(ちきゅう)」の3曲。
関係者は「国の伝統芸能に親しみを持ってほしい」と期待する。
17時30分開場、18時開演。入場料は、S席=4,000円、A席=3,000円。全席指定。未就学児入場不可。