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浅草で弓道イベント 信長が使った弓を製作した弓店21代目も参加

奥野浩次さん撮影の外国人射手

奥野浩次さん撮影の外国人射手

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 「隅田公園リバーサイドギャラリー」(台東区花川戸1)で4月16日・17日、弓道イベント「大弓道展」が開催される。

御弓師・柴田勘十郎さん

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 弓道写真家の奥野浩次さんによる写真展示、弓具や関連物の展示、四半的(しはんまと)弓道体験コーナー、御弓(おんゆみ)師・柴田勘十郎さんによる弓打ち実演と販売を予定する同イベント。

 主催者で弓道四段の腕を持つ奥野さんは、世界でも珍しい「弓道写真家」として活動。会場で展示する写真約50点は、国内外のさまざまな射手がモデルとなっている。奥野さんは「凛(りん)とした空気感と美しさ、気迫や張り詰めた緊張感を感じ取ってもらいたい」と話す。

 会場内で弓打ち実演と弓具の販売をする御弓師の柴田さんは、1534年に創業した「柴田勘十郎弓店」(京都府)の21代目店主。弓は「薩摩弓」「京弓」「尾州弓」「江戸弓」の4つに大別され、京弓は初代柴田勘十郎が作った弓が起源という。

 「『柴田の弓』は織田信長が本能寺の変で明智勢に向かって引いた弓との言い伝えがある」とも。徳川藩に仕えた時には「御弓師」の称号を授かり、1889(明治22)年には宮内庁御用達の栄誉を受けたという。

 御弓師は、式年遷宮に奉納する弓を製作できる日本で唯一の弓師。射手には同店のファンが多いといい、奥野さんは「日本を代表する御弓師の実演は一見の価値がある」と話す。実演は両日13時~。

 「四半的弓道」は、主に宮城県日南市飫肥付近で伝わる独自の弓術で、日南市無形民俗文化財にも指定されている。通常の弓、矢、的の大きさや的までの距離が違うほか、畳に正座して射るなど所作も全く異なり、都内で体験できることは珍しいという。

 奥野さんは「弓道をやったことがない人も、やっている人も楽しめる内容になっている。16日は会場のすぐ近くで浅草流鏑馬(やぶさめ)も行われるので、併せて楽しんでもらえれば」と来場を呼び掛ける。

 開催時間は10時~17時(17日は16時まで)。入場無料。四半的弓道の体験は中学生以上。

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