隅田川に架かる桜橋で台東区・墨田区の代表チームが競い合う「第2回 隅田川ツナシキ大会2025」が11月16日、昨年に続き2度目の開催を迎える。後援は台東区・墨田区。
「ツナヒキ」ではなく、あえて「ツナシキ」と表記するのは、「江戸っ子文化を大切にしたい」という毛塚雅清実行委員長の思いから。「江戸っ子は『ひ』と『し』が逆になる。そうした遊び心を大切にしたい」と毛塚さんは話す。
遊び心は他にもある。同大会では勝利チームが台東区・墨田区の区境(隅田川のちょうど真ん中にある)を「非公式」に1メートル分、相手側の方に移せるというルールを洒落(しゃれ)で設けている。昨年の第1回大会は台東区側が勝利し、墨田区側へ区境を押し込んだ。
昨年の初回開催から、さらに盛り上がるようにと変更した点が複数ある。参加チームは昨年の5チームの対戦だったものが10チームへと増やした。雨天時の対策として、桜橋近くの小梅小学校体育館(墨田区向島2)も押さえている。大会開催後は交流会(参加費なし、食べ物・飲み物持参)も準備する。実行委員会の体制も、昨年より強化したという。
「ツナシキは見ていても楽しいし、応援しても楽しい。両区それぞれの盛り上げのため、ぜひ桜橋に来てくれたらうれしい」と毛塚委員長は呼びかける。
台東区の毛塚実行委員長は「また1メートル墨田区側に区境を伸ばしたい」、墨田区の山口亮(まこと)実行委員長は「墨田区は昨年負けているので、今年は何とかしないといけない。屈辱を果たしたい」と、それぞれ意気込みを見せる。
開催時間は10時30分~13時。雨天時は小梅小学校体育館で行う。