「江戸肉割烹(かっぽう) さゝや(ささや) 浅草」が12月13日、「ニュー浅草」跡にオープンした。
肉割烹というジャンルを作った「江戸肉割烹さゝや 築地」は2020年に閉店。築地の店を再度立ち上げ直す形で「江戸肉割烹さゝや 浅草」がオープンした。文明開化の頃の「すき焼き」の起源となった「牛鍋」の食べ方をひもとき、南部鉄の浅鍋の角切り肉の「牛鍋」(3,299円)を看板メニューに営業する。さゝやの牛鍋は、砂糖を目の前でキャラメリゼして割り下を作り、角切肉をメレンゲ状の山芋たまごにくぐらせて味わうのが特徴。明治時代にまでさかのぼった食体験にこだわりを見せる。
1959(昭和44)年から続いた「ニュー浅草」の歴史を紡ぐ目的で、内装は大きく変更しなかった。吹き抜けの天井からぶら下がる「ニュー浅草」と書かれた赤い大ぢょうちんもそのまま引き継いだ。店舗面積は103.12坪で、3階建ての空間に196席を用意する。
朝びきの鶏を用いた「鶏すき鍋」(2,199円)、「国産豚すき焼き」(2,529円)、冬季限定の「牡蠣(かき)土手鍋」(2,529円)などの鍋料理のほか、「うな串」(440円)、「鶏もつ煮込み」(649円)、「馬タンの燻製」(くんせい)(649円)などの一品料理を用意。3カ月ボトルキープできる焼酎ボトル「ロッキー焼酎」(1,099円)もそろえる。
竹内幸一店長は「地元の方に来ていただきたい。仕事終わりにフラッと立ち寄れる、生活の一部になれる、そんな地元の方に愛される店になっていければ」と話す。
女将(おかみ)の蔵本奈月さんは「地域に密着して、常連さんの名前も顔も分かる店を作っていきたい。さゝやに来てくれたお客さまが、みんな笑顔になってくれることを目指していきたい」と意気込みを見せる。
営業時間は11時~22時。12月中は何杯飲んでも、生ビールを219円で、酎ハイ・ウーロンハイ・緑茶ハイを109円で、それぞれ提供する。