奥浅草に古民家カフェ-「レトロ空間でひたすらぼんやりして」と店主

店主の室伏将成さんと志保さん夫妻

店主の室伏将成さんと志保さん夫妻

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 千束商店街近くに1月26日、古民家カフェ「つむぐり」(台東区浅草5、TEL 03-6337-5869)がオープンした。

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 ゆったりとした空間が特長のカウンター席、テーブル席、いろり席でこだわりのコーヒーやミルクが楽しめる同店。テーブルやウオーターサーバーも手作りで、床や壁はセルフリノベーションした。店名は「どんぐり」の語源から。

 店主の室伏将成さんと志保さん夫妻が「その都度味見をしてメニュー名を決めるというコーヒーは、「紅茶の香り」「キャラメルとプラムの香り」「ほうじ茶なのかチョコなのか?」など。ハンドドリップで1杯1杯を丁寧に入れ、ミルクは北海道の冨田ファームの物を使う。北海道旅行をした時に道の駅で買ったチーズのおいしさに引かれ「牛乳もおいしいに違いない」と冨田ファームに連絡をして仕入れたという。「ぬるめに温めるのがこだわり」とも。

 「いつかカフェをやりたい」と考えていた将成さんは、コーヒーを勉強するためにコーヒーのワークショップに参加したり、さまざまなカフェを巡ったりするうちに古民家カフェと出合い、「きれいできちんとしたカフェより落ち着く」と現在の物件に決めたという。建物が古く隙間(すきま)風が吹くため、冬は石油ストープやいろり、湯たんぽやひざ掛けを使っている。志保さんは「『昔ってこうだったよね』と、不便さを楽しんでもらいたい」と話す。靴用のカイロも販売しているが「今の所、誰も買ってくれない」と笑う。

 店内は段差が多く吹き抜けもあるため、安全を考慮して小さな子連れの入店は断り、「大人のリラックス空間」としている。「電源があるのでパソコンを持ち込んで仕事をしたり、のんびり読書を楽しんだりしてもらえれば」と志保さん。将成さんは「ただひたすらぼんやりしてほしい」と笑顔を見せる。

 2月21日から「otaco」(浅草3)の米粉シフォンケーキを週末のみ販売する予定。今後はアルコールメニューも予定しており、「コーヒー豆を漬けたウイスキーを仕込み中」という。

 プロジェクターを備える2階は、スペース貸しやイベント、ワークショップなどに対応する。将成さんは「人が集まる場所にしたい。外国人にも来てもらい、日本の古民家を楽しんでほしい」と話す。

 主なメニューは、お猪口(ちょこ)ミルク(50円)、コーヒー各種(600円)、ミルクコーヒー(700円)、甘酒(500円)、ミルク甘酒、生しょうがハチミツレモン(以上、600円)、お猪口プリン(200円)、ホットサンド(コーヒー付き、800円)、靴用カイロ(100円)など。

 営業時間は13時ごろ~18時ごろ(現在調整中)。

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