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蔵前で7カ国をつなぐ作品展 迷路のような展示や腐るアートも

主宰のOumaさん(中央)

主宰のOumaさん(中央)

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 都営浅草線蔵前駅近くにある「ギャラリーキッサ」(台東区浅草橋3、TEL 03-5829-9268)で7月9日、7カ国で集めた絵のアート展「7つのSORAの下」が始まった。

7カ国から集まった絵が迷路のように入り組む

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 同展は世界各国の人から絵を集めてつなぎ、空のように世界で一つの作品を作るというアートプロジェクト「SORA」の展示発表会。同プロジェクトにはこれまで、日本・タイ・ウガンダ・スペイン・ロシア・ドイツ・スリランカのアーティストや学生、入院中や障がいのある子どもたちなど、さまざまな人が参加。絵は926枚に達し、幅27.62メートル、高さ2.1メートルとなり、今後も「成長」し続けるという。作品は天井からつるし、迷路のように「絵の中を歩く」展示となっている。

 「さまざまな背景を抱えても、全ての人は等しく個性と価値があることを伝えたい」との思いがきっかけで、2013年からスタートした同プロジェクト。主宰の元獣医師で細胞アーティストのOuma(オーマ)さんは、「他者の作品を見ることで海外の文化や暮らしに気付き、絵を通じた対話が生まれることがプロジェクトの面白さ」と語る。協力する臨床美術士の宮原美香さんは「7カ国の思いが詰まる作品。隣の絵と出合うことで、それぞれが違う光を放っている」と話す。

 今年11月にはタイで活動を行う予定で、「本物の空のように大きく育て、世界中で見上げるような展示ができたら」とOumaさんは期待を込める。

 期間中は同作品のほか、「必ず朽ちるアートバナナ」などの作品展示や、活動で使用している画材の試し描きも可能。今後の活動に向けた寄付も受け付ける。

 開廊時間は12時~19時30分(日曜は17時まで)。月曜・火曜定休。7月31日まで。

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