浅草の新仲見世の洋品店「ミヨシヤ」(台東区浅草1、TEL 03-3844-0344)が8月、持ち込みの浴衣や着物生地、手ぬぐいでオリジナルのシャツをオーダーできるサービスを始めた。
1904(明治37)年創業の同店は、戦前はかんざしやくしなどを扱う「小間物専門店」で、戦後に洋品店となり現在に至る。2004年に創業100年を迎えたことを機に、歌舞伎柄を主に手捺染(てなっせん)の高級浴衣地を使ったオリジナルボタンダウンシャツやハンチングの製造販売を始めた。「より多くの人に気軽に和柄シャツを楽しんでもらいたい」と、反物や浴衣、着物、手ぬぐいなど、生地の持ち込みもできるようにしたという。
現在の取り扱いは、メンズのみだが、9月にはレディースサイズにも対応できるよう事業展開するという。「持ち込みはもちろん、オリジナルの反物から選ぶこともでき、えりの形、糸の色を選ぶセミオーダーも可能。自分だけの1枚を持つことができる」と店主の岩間秀彦さん。「手ぬぐいなら8~10枚でシャツを作ることができる。気軽に利用してほしい」とも。浴衣や着物生地のほか、オリジナルの総柄刺繍(ししゅう)のシャツも取り扱う。
今後について岩間さんは「このサービスをもっと知ってもらいたい。仕立てに自信があるので、多くの人に着てもらいたい」と話す。
営業時間は11時~20時。