都営大江戸線新御徒町駅近くに、刺しゅうを用いたアクセサリー店「TAMAO ET PALMETTE」(台東区元浅草1、TEL 03-5830-3860)がオープンして1カ月がたった。
同店は「台東デザイナーズビレッジ」卒業生の沼田真央さんの刺しゅうアクセサリーブランド「TAMAO」と、夫で彫金師・田原謙さんのブランド「PALMETTE」のアトリエ兼ショップとなっている。
沼田さんの作品は、イラストを描き、印刷をした上からパッチワークのように綿を詰めながら立体的に刺しゅうをする手法で、「オズの魔法使い」や「赤ずきんちゃん」などの童話や絵本のファンタジックな世界観を刺しゅうで表現する。商品はZOZO TOWNなどのネット通販や全国の雑貨店、セレクトショップなどで販売されており、しょこたんこと中川翔子さんとBEAMSの共同プロデュースブランド「mmts」とのコラボ商品や、ドリームズ・カム・トゥルーのツアーグッズなども手掛ける。
「世間がハンドメードブームだったころ、たまたまアルバイト先の本屋で手に取った手芸雑誌に作品の公募があり、応募したことがきっかけでハンドメード作家になった」と沼田さん。2011年に台東デザイナーズビレッジを卒業後、下高井戸の一軒家をアトリエ兼ショップとしていたが、工場が浅草橋にあることや材料を台東区まで買いに来ること、モノマチに参加することを考え、再び台東区へ戻ってきたという。
今後について沼田さんは「最近は海外からの問い合わせも増えてきたので、海外にも販売していきたい。台東区は皮革産業の街なので、革をもっと使った製品を作っていきたい」と話す。「彫金師の夫ともいつかウエディングアイテムをコラボしたい」とも。
営業時間は13時~19時。金曜・土曜のみ営業。