つくばエクスプレス浅草駅近くの「浅草ROX3G」に3月20日、天丼店「下町天丼 秋光」(台東区浅草1、TEL 03-6231-7444)がオープンする。
吉原大門近くの老舗天丼店「土手の伊勢屋」5代目の谷原秋光さんの新店。伊勢屋でも提供されている天丼に加え、新メニューも提供する。
店舗面積は76平方メートル。席数はカウンター4席、テーブル20席、座敷12席。座席間のスペースにゆとりを持たせ「居心地がいい店」を目指したという。英語メニューも用意し、英語が堪能なスタッフも配置する。
谷原さんは高校生の時にアルバイトとして伊勢屋に入り、2004年に5代目を襲名。4代目までは家族経営だった伊勢屋が、谷原さんの「揚げ」のクオリティーの高さから継承者にふさわしいと5代目を譲り渡したという。谷原さんは「伊勢屋を行列店にした」としても知られる。
1年前に「自分の名前の店を浅草に出したい」と関係者を集め、オープンを実現させた谷原さん。「みんなで作り上げた店。関わってくれた人たちに恩返しできるよう、天丼激戦区の浅草で日々努力を重ねる」と話す。海外の天丼フェアなどにも参加しており、「まず浅草を制して、本物の天丼を世界に広めたい」と意気込む。「肩肘張らず楽しんでもらえる店にしたい」とも。
「天丼」は諸説あるが、江戸時代の1837年(天保8年)に浅草雷門にできた店が始まりがとされ、以来、浅草では約180年にわたり親しまれてきた。現在では天丼を提供する店が30軒以上あり、「激戦区」と言われている。
主なメニューは「天丼 イ」(1,400円)、「天丼 ロ」(1,900円)、「天丼 ハ」(2,300円)、旬の食材を使用した「五代目天丼」(2,500円)、女性向けの「天丼すみれ」(1,600円)、「お子様天丼」(700円)など。ドリンクは、「ラムネ」「ウーロン茶」(以上200円)、「瓶ビール大」(650円)、「電気ブラン」(250円)、「ワインハーフ(赤・白)」(各850円)、「スパークリング日本酒」(900円)など。天ぷらと天丼はテークアウトにも対応する。
営業時間は10時30分~21時。