浅草公会堂で3月22日、日本最大の着物の祭典「きものクイーンコンテスト2015」の最終審査が行われた。
「きものクイーンコンテスト」は2010年から始まった国内最大級の着物のコンテスト。女性の美を競う登竜門として、ワールドクラスの日本美人を輩出し続けている。「クイーン」に輝いた受賞者にはハワイペア旅行を贈呈。「オスカープロモーション賞」に選ばれると同社よりデビューの道が開け、「ガールズアワード賞」を受賞するとモデルとしてランウエーできる権利が与えられることなどで注目され、年々応募者が増えてきた。
今年は総勢6745人の応募者の中から選ばれた269組270人が本選に出場。ゲスト審査員に起用された水沢エレナさんなど芸能界関係者や地元台東区の区議会議長らが審査を行った。
注目の「きもの美人日本一」として選ばれたのは山田愛梨さん。長野出身でタレントの20歳。受賞が決まった瞬間は驚きを隠せない様子で「こんなに多くの方がいる中で素晴らしい賞に選んでいただけたことに感謝」と初々しい笑顔を見せた。「夏は浴衣など、これからも着物を着たい。浅草を着物で歩くなら雷門を通りたい」とも。
オスカープロモーション賞は、大学生で19歳の伊藤千晶さん。「モデルのになるのが夢」という千晶さんは、今回のコンテストでは「何がなんでも賞を持って帰りたかった」と喜びを語った。
準クイーン賞は客室乗務員で28歳の岸岡小百合さん、学生で19歳の石井沙季さんがそれぞれ選ばれた。
ハクビ総合理事長、水島恭愛(みずしまたかよし)さんは、「2020年にはオリンピックが行われる。ハクビはこれからも日本文化を世界に伝えていきたい」と熱く語った。水沢さんは「夢に向かって精一杯頑張ってください」と受賞者へエールを送った。
本選以外にも、小島慶子さんとミッツ・マングローブさんによるトークショーが行われ、ミッツさんは和田アキ子さんからもらったという青の着物を披露し「足のサイズが29センチもあると、合う草履は存在しない」と会場の笑いを誘った。初心者向けの着物の楽しみ方を綴った書籍を出版したばかりの小島さんは「着物は母から子へと受け継がれていくもの。何年経っても着られるのが良さ」と語った。
HAND SIGNによるライブショーでは会場一体となってダンスを披露。着物のまま手話ダンスを踊った参加者たちから拍手が沸き起こった。ほかにも舞台上で着付けを披露し、和文化の素晴らしさを伝える「ハクビ舞」など数々のショーが会場を盛り上げた。