東武スカイツリーライン浅草駅近くの総合観光施設「Japonica Lodge(ジャポニカロッジ)」(台東区花川戸1、TEL 03-6802-7495)内に日本茶カフェがオープンして2カ月がたった。
京都宇治「和束(わづか)茶」の専売店である同店。和束茶は宇治茶の中でも京都府相楽郡和束町でのみ作られるノンブレンドの茶葉で、専売店は京都と同店の2店舗のみ。京都宇治茶の約半数が京都府相楽郡和束町で作られる。
茶葉を砕かないために「色が出ない」のが京都茶の特徴で、淡い色は水色(すいしょく)と呼ばれる。日本文化の一環として茶の入れ方も楽しめる同店では、玉露(ぎょくろ)を注文するとポン酢を添えて提供し、4杯飲んだ後に茶葉をつけて味わう。店長の赤穂雄麿(ゆうま)さんは「器を手で持てるくらいまで湯を冷ますと60度くらい。急須に入れてからフタを開けたまま2分待つが、この間に香りも楽しめる」と話す。
夏は和束茶から作ったシロップをかける特製かき氷も人気だという。抹茶、煎茶、ほうじ茶、玄米茶の4種類があり、2種類のシロップを同時に注文することもできる。口直しに温かいほうじ茶も付く。
大学時代にバッグパッカーを経験し、会社員時代には東南アジアなどに駐在したことで観光に興味を持ったという赤穂さん。北海道大学の大学院で観光学を学び「観光体験を提供したい」と同施設をオープンした。「日本の豊かな自然と文化を伝える起点になりたい」との思いから、アウトドアショップと日本茶カフェを併設。現在は和束町も加盟するNPO法人「日本で最も美しい村」連合とも協力し、「浅草から全国に送客したい」と意気込む。
主なメニューは、「和紅茶」(350円)、「なまどーなつ」(150円)、「和束プレミアム極上かき氷」(550円、シロップ2種類は50円増し)。茶葉は「東茶園玉露」(1,500円)、「和束園煎茶」(1,100円)、「今西製茶かぶせ茶」(1,200円)など。
営業時間は11時~22時(カフェは18時まで)。