浅草地域一帯の「革」を中心としたものづくり文化の普及を目的とするイベント「浅草A-ROUND2015」が10月30日~11月1日の3日間、開催される。
スペシャルライブに参加する「浅草ジンタ」「GOCOO」「東京カリ~番長」
メーンプログラムは、「隅田公園リバーサイドギャラリー」内に開設する革の博物館「TOKYO LEATHER & CRAFT MUSEUM」。地場産業である皮革について掘り下げ、奥浅草を「革の郷」としてPRするという。そのほか、「アッシュコンセプト」(蔵前)とクリエーターがコラボし、皮革製品のプロトタイプを開発・製作するプロジェクト「TOKYO L」、問屋や職人の工房を巡って靴を作るワークショップ、ものづくりに関する街歩きツアー、マーケットなどを予定する。
「A-ROUND」は、浅草の頭文字と職人を意味するARTISANの「A」、浅草の街を回遊して楽しんでほしいという意味の「ROUND」を組み合わせたもの。作り手とユーザーをつなぐイベントとして2013年に始まった。1日かけて熟練の靴職人の工房を巡りながらオリジナルの靴を作るワークショップ「あなたもシューズクリエーター」は、自分で作るだけではなく、普段は見ることができない職人の工房を開放するとあって毎回人気を呼んでいる(要予約)。
明治維新後、被差別身分の最後の頭領であった13代目弾左衛門(だんざえもん)が、浅草の自分の屋敷近くに靴工場を作り、貧困層の生活保障の手段として皮革産業を近代工業として育て上げたことがきっかけで、奥浅草エリアには靴やかばんなど皮革産業が発展し、下町を中心とした皮革アパレル産業のルーツとなった。実行委員長の川島武雄さんは「観光地として知られる浅草だが、奥浅草が皮革産業の街だということを少しでも知ってもらいたい」と話す。
1日にはライブも予定。浅草を拠点に活動するバンド「浅草ジンタ」と、浅草で生まれた和太鼓バンド「GOCOO」、浅草にゆかりのあるカレーユニット「東京カリ~番長」が「浅草を盛り上げたい」と参加。「東京カリ~番長」はそれぞれのバンド・ユニットをイメージしたカレーを提供する。
営業時間やイベント内容は店舗などによって異なる。