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浅草のベーカリーが創業65年 「A-ROUND」参加で若い世代をバックアップ

店主の寺澤長春さん

店主の寺澤長春さん

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 浅草の言問橋近くにある「テラサワ・ケーキ・パンショップ」(台東区浅草6、TEL 03-3875-5611)が創業65年を迎えた。

遠方からも客が買いに来るという「生クリームコロネ」

 工房と店を合わせて19坪ほどの店内には、20年以上も使い込まれた大理石の大きな「こね台」や巨大なオーブンが並ぶ。1950(昭和25)年に初代の寺澤寿夫さんが「デラパン」の名で開業した同店。父の姿を見て育った現店主寺澤長春さんは高校卒業後、自然な形で店を継いだ。「今はレトロな感じだけど、子どものころはモダンでかっこいい店だった」と懐かしむ。ミルクパンやカステラまんじゅうなどがよく売れ、当時では珍しかったソフトクリームも販売していたという。

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 時代の変化や客の好みに合わせ、パンやケーキ類も少しずつ味や材料も変えたという。砂糖は当時に比べると3分の1程度に減らし、「体に良いものを提供したい」と創業当時から使用していたショートニングをやめ、全てバターを使って生地を作るという。映画「風立ちぬ」の影響で人気となった「シベリア」も、サンドする「ようかん」を「水ようかん」の配合に変えて復活させたほか、復刻版ロールカステラもバタークリームの材料や細かな仕様に変化を加え、現代風にアレンジした。

 「バターの香りとかすかな塩気が利いた生地に、存在感のある大きめのリンゴがよく合う」と客からも好評のアップルパイは手土産に人気で、品切れにならないように作っているという。遠方から買いに来る客も多く、「これからも変わらず、お客さまに喜ばれるものを良い材料で作っていきたい」と寺澤さんは話す。

 昨年の秋から参加している奥浅草の革産業やものづくりの発展を趣旨としたイベント「A-ROUND」に、今年も参加を予定している。店近くの会場に夜遅くまで集まって準備をする若者を応援したいと、パンやサンドイッチを差し入れするうちにメンバーとも親しくなりイベントに参加することになった。「浅草は子どものころから住み慣れたいい街。当たり前にあるこの下町の感じを大切にしたい」と寺澤さん。同イベント開催期間中は休みを返上して営業予定だという。

 主な商品は、生クリームコロネ(150円)、アップルパイ(ホール大=1,840円、ホール小=1,000円、カット=220円)、マドレーヌ(プレーン=90円、チョコチップ=100円)、サンドイッチ(230円~)、シベリア(200円)など。

 営業時間は7時30分~19時(土曜は16時まで)。日曜・祝日定休。

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