東武鉄道（墨田区押上2、TEL 03-5962-0102）の特急列車で12月下旬から、訪日外国人観光客向け無料公衆無線LANサービスが開始される。

東京スカイツリーと隅田川を渡るスペーシア

　サービスの名称は「TOBU FREE Wi-Fi」で、主に浅草駅を発着し日光・鬼怒川方面を結ぶ「スペーシア」と、赤城方面を結ぶ「りょうもう」の全車両に順次導入する。2017年6月までに完了予定で、導入車両にはステッカーを掲出する。

　同社は「中期経営計画2014～2016」として、グループ施設で既に同サービスを提供している。東武線の主要駅や東武外国人旅行センター、EKIMISE（東武浅草駅ビル）、東京スカイツリータウン、東武ワールドスクウェアに加え、特急車内にも拡充することで「快適な旅行ができる」としている。

　同サービスは提供エリア内でスマートフォンなどの通信端末を利用し、メールアドレスを登録するだけでインターネットに接続できる。トップページは英語・中国語（繁体字・簡体字）・韓国語・タイ語の5言語に対応する。

　サービスの開始に合わせ「スペーシア」にある6つの個室には、順次1カ所ずつコンセントも設置する予定で、通信端末などの充電にも利用できる。

　「スペーシア」は東武日光駅発着の「けごん」と、鬼怒川温泉駅発着の「きぬ」として運行しており、2006年からはJR新宿駅にも乗り入れを開始。「りょうもう」は浅草駅と赤城・葛生・伊勢崎の各駅を結んでいる。それぞれ乗車券のほかに指定席特急券が必要。