蔵前のシェアハウス「ノイエクラマエ」(台東区寿1)が12月1日、入居者の募集を開始した。運営は丸山建装(東大阪市)。
同施設は築40年、23坪の3階建て住居をリノベーションしたシェアハウス。これまで飲食店舗の施工管理や内装を手掛けていた同社が、その技術を住宅などにも生かそうと新規事業の一環として始めた。施工部の溝端友輔さんがプライベートで蔵前を訪れた時、偶然この物件を紹介されたことがきっかけで、「建物のオーナーから何かにできないかと相談を受け、立地と部屋の構造を見てシェアハウスが思い浮かんだ」という。
溝端さんは「魅力的なスポットが次々とできて東東京の中でも注目されつつある蔵前を、入居者同士でシェアするように暮らしてほしい」と話す。「積極的に街へ出て蔵前の良さを見つけることで、ここにしかない暮らしを楽しんでもらえたら」とも。コンセプトは「街をシェアするシェアハウス」だという。
「街のシェア」を後押しするための入居者の特典として、近くにあるシェアスペース「マチナカ製図室」も自由に使えるようにしたという。「入居者が家からすぐの場所で一日ショップやイベントをやれば、街とつながるきっかけになると考えた。今後はほかのスポットとも提携して、より街の魅力が見えるような仕組みをつくりたい」とも。
入居募集は2階の3部屋と3階の1部屋、計4部屋で、広さは6畳から。全室DIYが可能で、家賃はそれぞれ2階が6万1,000円から6万4,000円、3階は5万3,000円。共益費として別途1万2,000円が必要。1階のリビング、キッチン、トイレ、風呂、3階の屋上は共有スペース。来年2月初旬オープン予定。
現在ワークショップ形式で改装作業を進めており、参加をすれば部屋の内装などの製作工程から携わることもできる。詳細はホームページで確認できる。