幇間(ほうかん)・桜川七助さん(浅草見番所属)による踊りや語りなどを中心とした幇間芸の特別公演が4月10日~12日と17日~19日、おかず横丁の「Gallery NOOOG(ギャラリーノーグ)」(台東区鳥越1)で行われる。
幇間は江戸時代から続くお座敷芸者の一つで、宴席の場を読み取り、芸事や語りなどを通して「間を持つ」役割を担う。「人と人の間を持つ。時間を持つ。いわゆる『太鼓持ち』のこと」と桜川さん。普段は芸者と一緒にお座敷に呼ばれることが多い。
浅草見番に所属する幇間は現在6人で、弟子はいないという。その数少ない現役の幇間である桜川さんが今回、小唄や語りなどの宴席で行う芸事を披露する。
桜川さんは10歳で子ども劇団に入り芸能活動を行ってきた後にグループ歌手デビュー。引退後にグラフィックデザイン業に従事。そして、「ひょんな縁」で師匠に弟子入りして幇間になったという異色の経歴の持ち主。幇間歴は30年になるという。
主催する同ギャラリーは2025年9月、店主の捧卓也さんが「埋もれている若い才能を掘り起こしたい」という目的で会社員の傍ら始めた。NOOOGは「農具」に由来する。ギャラリーをメインにしながら、ワークショップを同時開催したり、公演を行ったりするなど、「エッジの効いた」企画を進めている。「結構変わったワークショップをやっている。他でできるものをやってしまうと、ほかに行けばいいだけになるから」と捧さんは話す。
捧さんは「お座敷って行こうと思ってもなかなか行けない。そんな時にうちに来てくれたら。今後、定期的に開いていきたい。2階の6畳一間でぜいたくに見てもらえたら」と呼びかける。桜川さんは「よいしょしないのがよいしょ。よいしょするとうそだから。幇間芸を楽しんでもらいたい」と話す。
1階では手作り小道具の展示や桜川七助グッズの販売も行う。
開催時間は、12時~、14時~、16時~の1日3回。各回9人まで。料金は3,500円で、ドリンク1杯(ビール、緑茶、お水など)付き。チケットは同ギャラリーのサイトで扱う。