入谷に本場イタリアのエスプレッソを意識したカフェ-客同士の交流生まれる

DAVIDE COFFEE STOP店主の松下大介さん

DAVIDE COFFEE STOP店主の松下大介さん

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 東京メトロ日比谷線入谷駅近くに、カフェ「DAVIDE COFFEE STOP(ダビデコーヒーストップ)」(台東区入谷2、TEL 03-6240-6685)がオープンして1カ月がたった。

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 店主は12年のバリスタ経験をもつ松下大介さん。元はバーテンダーだったが、イタリアンレストラン「SALVATORE CUOMO(サルヴァトーレ・クオモ)」に勤めた際にエスプレッソマシンに出合い、以来バリスタの仕事を続けている。店名の「ダビデ」は勤めていた時に呼ばれていたイタリアンネームだという。4月15日から開催される「第2回コーヒーフェストラテアート世界選手権 東京大会」のファイナリスト64人にも選出されており、「フリーポア」と呼ばれる「道具を使わず」「注ぐだけ」で模様を描くラテアートの選手権では、本場アメリカでの出場経験もある。

 新御徒町が地元の松下さんは、当初「店を作るつもりはなかった」が、2014年の新年会で仲間たちと盛り上がり、友人たちのサポートを得て開店にこぎ着けた。店内は、メキシコに行った時に出合ったというターコイズブルーをアクセントとして使い、テーブルは床のデザインと合わせたオリジナルを発注。吹き抜けの天井は開放的な空間を感じさせ、客同士が会話しやすくなるように椅子やテーブルを減らすなど、倉庫を改装した内装に工夫を施した。ロゴマークは友人が遊びで作ったものがイメージ通りで気に入り、そのまま使っているという。

 使用するコーヒー豆は、島根県の「CAFFE VITA(カフェヴィータ)」のオーナーと焙煎(ばいせん)やブレンドについて議論しながら作ったというオリジナル。毎週1回発送される新鮮なものを注文の度にひいて出すスタイルで、「エスプレッソの原点であるイタリアンエスプレッソを意識した」という思い入れがうかがえる。「子連れでも気にせず来て、コーヒーの香りを楽しんでほしい」と松下さん。

 オープン後は、客同士が会話を交わしつながっていくことが多いという。「コーヒーを飲みながらこの空間で一つになるのがうれしい。そこから発展して何かが生まれたら。それがカフェの醍醐味(だいごみ)」と笑う。「海外のバスストップ(バス停)でみんなが談笑している雰囲気が好き。そんな店にしたい」とも。

 メニューは「エスプレッソ」(350円)、「アメリカーノ」「カフェラテS」「ジンジャーエール」「グレープフルーツジュース」(以上400円)、「アフォガード」「クランベリージュース」(以上450円)、「カフェラテM」「カプチーノ」「アイスカフェモカ」(500円)、「カフェラテL」「カフェモカ」「ホットワイン」(以上、600円)、「ストロベリーシェイク」「バナナシェイク」「チリビーンズタコス」(以上700円)。

 営業時間は10時~22時。月曜定休。

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