JR浅草橋駅近くのギャラリー「パラボリカ・ビス」(台東区柳橋2、TEL 03-5835-1180)で「シュヴァンクマイエル 作品&トリビュート展/プラハの憂鬱・ルドルフ二世へのレクイエム」が開催されている。第2期は17日から。
同展は、シュヴァンクマイエルの作品約40点と、トリビュート作家7人による作品展。目玉は1970年始めの自らの作品「シュバンク・マイヤー百科事典」をコラージュして作ったシリーズ「博物誌」。そのほか「怪談」シリーズの原画など、日本でまとまった数が展示販売されるのは初めてという。
個人蔵のエッチング、ドローイング作品の展示や、世界各地の展覧会のカタログやチェコで出版された本なども資料として展示している。長編映画「アリス」の世界感を体感できるトリビュート作品も。
会期中、シュヴァンクマイエルさんのインタビューを掲載した同店オリジナルパンフレットも限定販売しれており、「ファンにはたまらない展示会」となっている。
シュヴァンクマイエルはプラハ生まれのシュルレアリストの芸術家、映像作家、映画監督で、独特な世界観を作り上げることで知られる。江戸川乱歩の「人間椅子」や、同展でも展示されている小泉八雲の「怪談」のコラージュ本の作成、浮世絵の伝統的な版画技法を使った作品を発表するなど日本文化への造詣(ぞうけい)が深く、同ギャラリーに立ち寄ったこともあるという。
営業時間は13時~20時。土曜・日曜・祝日は12時~19時。入場料500円。5月11日まで。