つくばエクスプレス浅草駅近くの台東区江戸下町伝統工芸館(台東区浅草2、TEL 03-3842-1990)で、7月8日、「台東区優秀技能者作品展」が始まる。
古くから「ものづくり」の町として知られる台東区は、多くの職人が店舗を構える。「台東区優秀技能者」の表彰制度は1976(昭和51)年から始まり、区内の産業を支える優れた職人を一般に向けて紹介している。2014年度は18人が受賞し、浅草エリアの南、「三筋」と「浅草橋」から4人が表彰された。
同展は2014年度の優秀技能者の作品を展示するもので、7月11日には三筋にある「日伸貴金属」の上川智子さん・善嗣(よしつぐ)さんによる金銀器の実演も予定している。
2人が受賞した「日伸貴金属」は、1964(昭和39)年に創業した老舗の東京銀器店。江戸末期の名匠である平田禅之丞(ぜんのじょう)の直系継承者の家系にあたる。智子さんは「会社が50周年という節目で受賞できた。伝統工芸が身近に感じられることに貢献したい」と喜びを語る。同店の3代目で「宗伯(そうはく)」の雅号で活動する善嗣さんは「歴史もある台東区からの受賞に身が引き締まる。今後も技術を守り次世代に伝えたい」と意気込む。
浅草橋からは、「サンバッグ坂本」の布能義公(ふのうよしひと)さん、「小澤製帽」の髙山勝二さんが表彰を受けた。
開催時間は10時~20時。入館無料。11日の実演は12時~16時。7月20日まで。