新御徒町駅近くの「もんじゃ・お好み焼き 巨峰」(台東区小島1、TEL 03-3866-3639)が8月5日、35周年を迎えた。
店内は4人用の小上がり席と6人用のテーブル席がそれぞれ2卓あり、店主の松本春美さんが1人で切り盛りする。「浪花(なにわ)の江戸っ子」と自称する松本さんは関西出身で、東京の下町生まれの夫が生前に「自分のもんじゃ店を開きたい」と、当時勤めた会社近くで店舗を探したことが始まりだという。
同店の「もんじゃ焼き」は、初代店主が幼いころから食べていた「土手なしもんじゃ」で、具材で土手は作らずボール内で具材と生地をよく混ぜ合わせ、一気に鉄板に流し広める。その後は表面がふつふつとするまで待ち、生地の縁が焼けてきたら食べ頃だという。味付けは「しょうゆ」「ソース」を選ぶ。
「もんじゃ」の由来は、「焼く時に文字を書いた=文字焼き(もんじやき)」という一説があり、同店の生地は文字を書けるほどに昆布だしでのばすという。「生地は3時間ほど寝かしてから焼いた方がおいしい。来客を予測しながら毎日仕込んでいる」と松本さんは話す。
「お好み焼き」は松本さんが幼いころから食べているもので、クレープのように薄く丸く敷いた生地にキャベツと具材を重ね、割った卵の上に返してから戻し、ソースや青のり、かつお節などをかける。「麺を入れるなら関西風にうどんがおすすめ」だという。「最近はなんでも混ぜ過ぎ。魚介は魚介、肉は肉、それぞれのうま味で食べてほしい」とも。
主なメニューは、もんじゃ焼き(400円~)、お好み焼き(500円~)、牛スジホイル(800円)、あんこまき(500円)、生ビール、瓶ビール(以上500円)、焼酎(330円)、酎ハイ(350円)、ラムネ(180円)、ウーロン茶(200円)など。
営業時間は17時~21時。月曜・火曜定休。