浅草の馬道(うまみち)通り~雷門通りで8月29日、「浅草サンバカーニバルパレードコンテスト」が開かれる。
1981(昭和56)年から続く同イベントは今年で34回目。浅草喜劇出身のコメディアン・伴淳三郎さんの発案に当時の台東区長・内山榮一さんが賛同し、浅草商店連合会が主体となって企画している。コースは東武浅草駅近くの馬道通りから雷門通りへ入り、国際通り手前までの約800メートル。昨年の来場者数は約50万人。出演者は約5000人が参加した。
当日は、全国から集まった22チームが4つのリーグに分かれてダンスを競う。リーグは地元浅草からの出場チームが中心となる「コミュニケーションリーグ」と、協賛企業がエントリーする「テーマ・サンバリーグ」、実行委員会が認定した大型チームの「S1リーグ」、ダンスと演奏で競う「S2リーグ」の4部門。チームのテーマに沿って華やかに装飾した「アレゴリア」(=山車)を披露するのはS1リーグのみで、「動くオペラ」とも称される迫力あるサンバが楽しめる。
コンテストの審査対象はS1とS2リーグで、テーマの表現、躍動感、衣装、演奏、ダンス、総合評価、マナーの7項目の合計点を競う。昨年の優勝チームは「G. R. E. S. Uniao Dos Amadores(ウニアン ドス アマドーリス)」。
同カーニバル起案の立役者で「浅草おかみさん会」理事長の冨永照子さんは文久から4代続く浅草出身。始めたころの苦労を振り返りながら、「浅草が大好き。浅草に人を呼び次世代につなぎたい」と笑顔を見せる。
開催時間は13時~18時。パレードコンテストは13時30分から。