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蔵前で造形作家・志村リョウさん個展 天井に500匹のコウモリつり下げた展示も

造形作家の志村リョウさん(右)「志村リョウ個展 きっかけのかたち2016」

造形作家の志村リョウさん(右)「志村リョウ個展 きっかけのかたち2016」

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 都営浅草線蔵前駅近くにある「ギャラリーキッサ」(台東区浅草橋3、TEL 03-5829-9268)で現在、「志村リョウ個展 きっかけのかたち2016」が開催されている。

500匹ものコウモリを使った「きっかけのかたち『コウモリ』」

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 東京造形大学を卒業後、2010年から動物の「大量絶滅」をテーマに造形作品を制作している志村リョウさん。しわや毛の一本一本まで追求した「細密造形」や動物のライン曲線を強調した「デフォルメ造形」など、本来持つ姿形の美しさを伝える表現が得意という。同じ種類の動物でも一つ一つの表情に個性がある作品を手掛ける。

 「大量絶滅」をテーマに扱う理由は、「もともと動物が好きだったのもあるが、自分が既に絶滅してしまった動物を知らないように、次世代の子どもたちが今いる動物を知らずに生きていくことが恐ろしいと思ったから」という。「作品と出会うことで、多くの人が動物を好きになり地球環境を考えるきっかけになれば」とも。

 今回の展示では、天井に500匹ものコウモリをつり下げた「きっかけのかたち『コウモリ』」も見どころ。「一匹で羽を広げた絵が多いコウモリを集団でぶら下がっているという本来の姿で見せ、動物の群れが生み出す景色の美しさを表現した」と志村さん。気に入ったコウモリは購入可能。

 5月28日・29日には、作品制作に用いたシリコン型を使いオリジナルのコウモリを作るワークショップ「コウモリさんを型から造ろう」も行う予定。

 開廊時間は12時~19時30分(日曜は17時まで)。月曜・火曜定休。6月19日まで。

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