つくばエクスプレス浅草駅近くの「浅草フランス座演芸場東洋館(以下、東洋館)」(台東区浅草1、TEL 03-3841-6631)で3月18日、「ストリップ&東洋興業 70周年特別企画 裸と笑いの殿堂 フランス座を語る会」が開催される。
同劇場出身の芸人や女優、作家などが集結し、フランス座の思い出を語り尽くすほか、企画・構成・司会を務めるお笑い評論家の西条昇さんのコレクションを披露する同イベント。19年ぶりに同劇場の舞台に立つ浅草駒太夫さんによる花魁(おいらん)ショーなども予定する。出演は青空球児さん、ビートきよしさん、五月晴子さんなど。
日本で初めてのストリップショーが70年前の1947(昭和22)年1月、かつて新宿に存在した劇場「帝都座」で行われた。当時は規制があったため、額縁の中で半裸または上半身裸の女性が「ヴィーナスの誕生」など、名画のポーズを取る見せ物「額縁ショー」が始まりという。
「東洋館」を運営する東洋興業(西浅草2)は1947(昭和22)年8月に開業したストリップ劇場「ロック座」(浅草2)の成功に伴い、1951(昭和26)年に同劇場の前身となる「浅草フランス座」を開業。ストリップの合間にコントなどを行ったところ好評を博したが、昭和40年代に入り猥雑(わいざつ)な関西のストリップが流行(はや)り「フランス座は健全すぎる」と客足が減少。2000年にストリップ興行を打ちり、現在のいろもの寄席「東洋館」にリニューアルした。フランス座時代から故井上ひさしさんや渥美清さん、萩本欽一さん、ビートたけしさんなど数々の著名人を輩出し、かつては駆け出し芸人にとっての登竜門となった。
西条さんは「ストリップのファンだけではなく、お笑いや浅草の芸能に興味がある人に見てもらいたい」と来場を呼び掛ける。
開演時間は19時(18時30分開場)。自由席3,000円、指定席3,500円。