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西浅草に昭和モダンのカフェ 横溝正史作品に感化、「黒猫亭事件」をイメージに

昭和の雰囲気がある店頭に立つ店主の宇都木由美さん(右)。

昭和の雰囲気がある店頭に立つ店主の宇都木由美さん(右)。

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 東京メトロ銀座線田原町駅近くに11月11日、「昭和モダンカフヱ&バー『黒猫亭』」(台東区西浅草2)がオープンする。

店内の雰囲気にあまり違和感がない「ケーキ」と「日本酒」

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 元はスナックだった内装を、「昭和」をコンセプトにセルフリノベーションした同店。「小説家の横溝正史さんの世界からイメージを感化された」という店主の宇都木由美さんが手掛けた。

 3年ほど前にテレビ映像で「横溝作品」に出合った宇都木さんは、その世界観に引かれ「横溝小説」を読むようになった。書籍の装丁にも興味を持ち、店内の装飾や窓は「『黒猫亭事件』のイメージを参考にした」という。店名も同作品から取った。

 昭和の雰囲気を取り入れたメニューでは、「ケーキ」と「日本酒」という組み合わせを提案する。

 ケーキは宇都木さんのレパートリーから1日に3、4種類を用意。定番ものから、季節感があるもの、横溝作品を意識した黒いケーキなど、素材を生かしたシンプルなものを1週間ごとに替える予定で、相性がいい日本酒を併せて提供する。「キャロット系のケーキがお薦め。日本酒は辛口が意外と合う」と宇都木さんは笑う。

 「明治・大正にはない、華やかさ落ち着きがある昭和初期が好き」という宇都木さん。接客は着物、調理時はかっぽう着というこだわりで、店内には自身がプロデュースする和装小物も取り扱う。「昔の着こなしや着用シーンを参考に、着物で何でもできるところを見せたい」と話す。

 浅草では着物レンタル店も多く、観光客が街を着物で散策する姿を多く目にする。宇都木さんは「散策の合間に着物で立ち寄ってほしい」と来店を呼び掛ける。

 主なメニューは、「ブレンドコーヒー」(600円)、「アイスコーヒー」「アイスティー」(以上700円)、「紅茶(ポット)」(800円)、「加賀の和紅茶(ポット)」(900円)、「クリームソーダ」「コーヒーフロート」(以上750円)、「瓶ビール」(700円)、「日本酒」(800円~)、「日本酒にも合うケーキ」(500円~)、「スコーン」「ポテトサラダ」(以上500円)、「黒猫亭のプリン」「アイスクリーム」(以上450円)。

 営業時間は12時~20時30分(水曜・木曜は19時30分~22時30分)。月曜・火曜定休。

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