浅草の人力車観光サービス会社「くるま屋」(台東区寿4)が4月27日から、繊維製品メーカー「グンゼ」(大阪市北区)とのコラボ企画「走る!YG CUTOFF ART」を展開する。
「えり、そで、すそに縫い目がなく、切ってもほつれにくい」というグンゼのインナーウエア新商品「YG CUTOFF(カットオフ)」を使った同企画。
「YGカットオフ」生地のTシャツの背中部分に、切り絵アーティストのDONA(ドナ)さんが富士山やこいのぼりなど、日本を代表するモチーフを切り抜き、同Tシャツを着用した「くるま屋」スタッフが、浅草の街を観光案内する。人力車に乗車した客は背中の絵柄を楽しむ。
国内外からの観光客に日本の伝統的な文化や技術を知ってもらおうと企画した。国内の観光人力車製造所の一つである「くるま屋」が抱える「作り手の後継者不足」を解消したいとの思いも込める。
「温故知新をテーマに掲げている」と話す「くるま屋」社長の松岡文武さんは「明治以来の文化を受け継ぎながら現代社会に適応した形で、新たな『おもてなし』として人力車の価値の再構築したい」と意欲を見せる。
5月3日まで。