首都圏新都市鉄道(千代田区)は11月29日、つくばエクスプレス浅草駅(台東区西浅草3)改札口に新設したデジタルサイネージの使用を始めた。
主に訪日観光客に向けた案内強化を目的にした設備で、75インチ4Kディスプレーのタッチパネル式。日本語、英語のほか中国語(簡体字・繁体字)と韓国語の計5言語を表示する。
画面にはあらかじめ同駅周辺の地図を表示し、浅草寺やかっぱ橋など駅周辺の観光地や宿泊施設、バス乗り場などを案内する。同駅から羽田・成田の両空港や東京駅といった主要駅までの乗り換え案内もできる。
駅構内には案内表示も新たに設置。改札口を出てすぐの床面に特大の地上出口表示のほか、プラットホームの階段付近には駅周辺図と主要施設の最寄り出口を案内している。地下駅であることから、東京メトロ銀座線や都営浅草線と間違える観光客への注意喚起として、地上出入り口にもサインを新設した。
経営企画部広報課の伊藤洋さんは「訪日外国人の利用者にも分かりやすいように心掛けた。初めて浅草を訪問される方も間違えないよう、今後も取り組みたい」と話す。
浅草寺や浅草六区の西側にある同駅は2005(平成17)年、つくばエクスプレスの開通と同時に開業した。銀座線、浅草線、東武スカイツリーラインの浅草駅は東におよそ600メートル離れており、徒歩15分ほどかかる。約400メートル南には銀座線の「田原町駅」がある。