バッグとラゲージメーカーのエース東京店(台東区駒形1)7階にある「世界のカバン博物館」で現在、企画展「アーティストの卵たちによる、ペイントスーツケース作品展」を開催している。
今年10月、横浜髙島屋(横浜市西区)で開かれた展示会「横浜髙島屋 開店60周年記念『Do! Next さあ、次の時代へ』」のスピンオフ企画として開く同展。岩崎学園 横浜デジタルアーツ専門学校(横浜市港北区)の学生12人が「未来を旅する」をテーマに、同社製のスーツケースをキャンバスに見立てデザインした作品8点を展示する。
学生作品を一般来館者に公開することで、意見や感想を学生に伝える機会を設け、デザイナーやアーティストとしてのスキルアップ、モチベーション向上に役立てようとの思いから開催する。同社では将来有望な学生のサポートや、バッグ・袋物業界の活性化への寄与を念頭に置いているという。
マーケティング部 広報担当者の山田絢音さんは「スマートフォンが誕生してカバンのスタイルは大きく変わった」と話す。「企画展を含め当社では産学連携プロジェクトに取り組んでいる。新しい感覚、感性をお互いで共有するいい機会」とも。
同博物館は2010(平成22)年、同社の70周年記念事業の一環として開設。「世界のカバン博物館」としてリニューアルオープンした。3年連続で1万人を超える来場者があるという。
世界50カ国、550点を収蔵するカバンから約270点を展示し、定期的に入れ替えを行っている。卓球の福原愛選手のスーツケースや、フィギュアスケートの羽生結弦選手のジュニア時代のカバンなど、著名人が使った物も展示している。
開館時間は10時~16時30分(入場は16時まで)。日曜・祝日休館。入場無料。2020年1月27日まで。