JR上野駅始発の常磐線特急、ひたち号「仙台行き」が3月14日から復活する。
2011年3月に発生した東日本大震災で被災し、広い範囲で不通となった常磐線。最後の不通区間となっていた富岡駅~浪江駅間の同日開通が決まり、同特急列車も運行を再開する。都心と仙台駅を結ぶ在来線の特急列車は約9年ぶりで、1日3往復の運行を予定する。
該当列車は「ひたち3号」で同駅8時発。主に水戸駅(9時18分着)、いわき駅(10時23分着)、原ノ町駅(11時23分着)を経由し、仙台駅には12時31分に到着する。
同列車以外の仙台行き2本は品川駅始発となる。「ひたち13号」が上野駅13時発(仙台駅17時26分着)、「ひたち19号」が同16時発(同20時28分着)を予定する。
被災地の復旧工事が進む間、上野駅~東京駅間の線路増設が2015年3月に完成。「上野東京ライン」の愛称で常磐線の一部列車が品川駅発着に延伸したことから、「特急ひたち」も平日2本、休日1本を除き品川駅始発になった。
「特急ひたち」は全便がグリーン車を含め全席指定。定期列車は現在、品川駅・上野駅~いわき駅間を15往復運行しており、このうち3往復をいわき駅~仙台駅間で延長して運転する。