浅草六区に6月4日、衣料店「ユニクロ浅草」(台東区浅草2)がオープンする。
浅草エリアの2店舗を1店舗に集約した同店。売り場面積は約1980平方メートルの大型店で、1階と2階の2フロアで展開する。レディース用品、メンズ用品、キッズ、ベビー向け衣料品のほか、国内7店舗目となる生花販売も行う。
「Our Neighborhood!」をコンセプトに、約50を超える地元の職人や企業と協業。商品や展示品を通して地域振興に貢献したい考え。店長の田島優太さんは「周辺の飲食店やアトリエに通うなど、地域交流を心掛けている。地域に愛され、地域と共に育っていきたい」と話す。
「浅草らしい仕掛けを随所に散りばめた」という同店。外観や店内には千社札のデザインを採用し、入り口では老舗ちょうちん専門店「大嶋屋恩田」(駒形2)六代目の恩田修さんが手掛けた江戸手描ちょうちんが客を出迎える。1辺約1.8メートルで四角型の同ちょうちんは、創業160年以上の大嶋屋恩田の歴史の中でも初めて製作した物という。
数量限定販売する「UT豆皿」(590円)は、「雷おこし」を製造販売する「浅草 常盤堂」(浅草3)と考案。オリジナルTシャツやトートバッグを1枚最短約5分で作成し、その場で購入できるサービス「UTme!」は、洋食店「ヨシカミ」(浅草1)、プロダクトデザインブランド「goyemon(ごゑもん)」(鳥越1)などとコラボレーションした同店限定デザインで展開する。革製品ブランド「numeri(ヌメリ)」、イラストレーターのはしのちづこさんなど若手クリエーターと組んだ展示品も用意する。
新店オープン記念企画として6月6日まで、人力車「時代屋」「東京力車」スタッフが同店のロゴを印刷した法被を着て浅草エリアを回る予定。
田島さんは「当店はコロナ禍収束後を見据え、日本語と英語に加え、中国語、ロシア語、インドネシア語に対応するスタッフをそろえた。まずは近隣で暮らす人や働く人に親しんでほしい。安心して移動できる状況になったら、国内外の観光客にも浅草らしさを感じながら買い物を楽しんでもらいたい」と話す。
営業時間は10時~20時。