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蔵前にコーヒー豆焙煎店 -全国の障がい者施設から取り寄せも

焙煎後の仕上げに取りかかる、店主の白羽さん

焙煎後の仕上げに取りかかる、店主の白羽さん

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 都営浅草線蔵前駅A1出口すぐの場所に5月23日、コーヒー豆焙煎(ばいせん)店「縁の木(えんのき)」がオープンした。

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 同店は、コーヒーの生豆の焙煎をメーンに、コーヒー関連用品、全国の障がい者施設で作られたクッキーやお茶などを取り扱う。「焼きたてコーヒーで、縁をつなごう」がキャッチフレーズ。

 吟味した生豆だけを、アフリカ、中南米、アジアから、ブランドではなく味にこだわって選んでいるため、「有名なあの豆がない」と思われることもあるという。「他にはない好みの豆を見つけてもらえたら」と店主の白羽玲子さん。日本に数台しかないという焙煎機を使っており、豆を焙煎直後から急速冷却し、香りとうま味を閉じ込める。好みの豆と好みの深さで焙煎し、オリジナルブレンドにも対応。豆は酸化が進みやすいため、店では100~500グラムの少量を焙煎し、販売後の風味の劣化を抑える量にもこだわる。

 「障がいを持っていても、手に職を付ければ将来的に少しでも生きやすくなるのでは」と、自らも障がい児を持つ白羽さん。将来子どもと一緒に仕事ができるようにという思いと、施設から取り寄せることで施設を支援し活性化につなげられるようにと開業を決めたという。「施設では丁寧に働いている人たちが多く、クオリティーが高いものもある。店を通じて少しでも多くの人に知ってもらい、縁をつなげられたら」と思いは強く、「今後も全国の施設からの取り寄せやネット通販にも対応していく。コーヒー豆とのセット販売などにも対応していきたい」と展望を話す。

 店のロゴには、さまざまなハンディキャップを持った人が利用する創作活動の場「Studio COOCA(スタジオクーカ)」(神奈川県平塚市)に所属する山本頼子さんのイラストを使用。山本さんの作品は、スターバックスジャパンや各種ファッションブランドにも採用されている。

 主な商品は、コーヒー生豆「縁の木ブレンド」「エスプレッソブレンド」(100グラム=500円)、「タンザニアAA」「ドミニカパラオナ」(同=530円)、「有機メキシコマヤビニック」「ケニア」(同=580円)など。障がい者施設からの取り寄せ商品は「つなぐ台東 手作りクッキー」(220円)、「ヤーコン茶(1グラム×30包=800円、3グラム×30包=2,000円)。

 営業時間は12時~17時。日曜・祝日・月曜定休。

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