蔵前の「アッシュコンセプト」（台東区蔵前2）は、9月1日から応募が始まる障がい者のものづくり支援ブランド「equalto award（イクォルトアワード）の受賞作品を商品化し、全国のショップで発売する。

　NPO法人ディーセントワーク・ラボとアクセンチュアが企画/運営する同コンペは、障がい者就労施設で生産し、全国販売することを前提に開発される商品のデザインを日本全国から募集するデザインコンペ。障がい者の社会的・経済的自立の支援を実現するために実施される。

　これまで障がい者就労施設で生産されてきた雑貨などの商品は、丁寧な作業によって品質こそ高いものの、デザイン面等で付加価値を付けることができず、収益を上げることが難しい状況だったという。実際、障がい者就労施設で働く人たちの賃金は、月額平均14,190 円（平成24年度厚生労働省調査）と、経済的な自立とは程遠い状況にある。そこで今回、素材や機能、デザインの付加価値、障がいがある人も生産可能な「作り手にとってのバリアフリー」、障がい者が作ることで輝く商品の作品を募集する。

　採用された作品は障がい者施設で生産し、全国への流通を図る。応募された作品の中から、最優秀賞1点を含む合計7点の作品を11月の最終審査会で選定し、受賞した作品は「equaltoブランド」として商品化。2015年6月10日～6月12日に開催される「インテリアライフスタイル展」での商品発表を予定する。さらに、それらの商品をブランドセレクトショップ店舗やウェブサイトを通じて全国販売する。

　応募期間は9月1日～9月30日。詳細は公式ホームページで確認できる。