浅草地域一帯の「革」を中心としたものづくり文化の普及を目的とする「A-ROUND(エーラウンド)」が10月24日~26日の3日間開催される。約200組が参加する。
今年で3回目を迎える同イベント。メーンプログラムとして、建築家やデザイナー、靴職人などの多様なアーティストが地元浅草の革問屋やメーカーとコラボし、「革」を使ったオリジナル作品を発表する企画「TOKYO L」(トーキョーエル)を初めて実施する。そのほか、「あしたのジョーの街」として知られる「いろは会商店街」とのコラボレーション企画として、「くちばしにチェリー」や「色彩のブルース」といったヒット曲で知られるEGO-WRAPPIN'(エゴラッピン)のスペシャルライブ、隅田公園リバーサイドギャラリーでは今年のレザーニストである眞鍋かをりさんのトークショーを開催。普段は立ち入ることのできない若手クリエーターのアトリエ開放や、恒例のワークショップでは、実際の靴職人による手ほどきを受けながら自分だけのオリジナルシューズの完成を目指す「靴作りラリー」も実施する。
ものづくりに関する「まち歩きツアー」では、メーカーや問屋、皮革、材料など、靴づくりに関わるさまざまな分野の代表的な企業を訪問し、靴と皮革の街・浅草を味わえる「ファッションディレクターと歩く靴産業ガイド」コース、メーカーの製造工程を見学するだけでなく、関連する製甲所や底辺加工所などを回り、アッセンブリー型の産業構造と靴づくりの多様性に触れられる「靴が出来るまで見学」コース、既存の生産体制とは異なるシステムの靴づくり、モノづくりに挑戦している靴学校出身の若手クリエーターの工房やショップをめぐる「若手クリエイター工房探索」コースの3つが用意されている。参加申し込みは10月22日まで。
夜も浅草を楽しんでもらおうと、飲食店では食とマーケットのコラボレーションイベント「浅夜市夜~SENYA ICHIYA~」を開催。飲食しながら買い物やクリエーターと交流もできるという。
実行委員長の富田常一さんは「浅草エリアは街全体がクリエーティブなファクトリー。つくり手とつかい手が交わり、そこで生まれた刺激や共感が、さらにどこにもなかったものや価値を生み出していく、それがA-ROUND。全身で楽しんでもらいたい」と話す。
営業時間やイベント内容は店舗などによって異なる。