浅草地下街にあったオーガニック商品専門店「オーガニックのお店」が10月18日、花川戸(台東区花川戸2、TEL 03-6231-6234)に移転オープンした。
老朽化が進む浅草地下街の入り口付近にあった同店は、6月の大雨で浸水被害に遭ったのをきっかけに「地上」に移転。「日の光が届かない地下より、空気が新鮮だしオーガニック商品も映える」と店主の中村泉さんは笑って話す。移転で店舗が広くなり、カフェコーナーを設けた。11月から週末の夜間限定で、フレンチダイニング「コフレ」(浅草3)とのコラボバーも始めるという。
子どものころ、野菜が好きではなかったという中村さん。成人してから知人に連れられて行ったレストランで有機野菜のおいしさに目覚めた。さらにアルペンスキーを経験して、スキー板に塗るワックスの有害性を知り「環境保全のために何かしたい」と考えるようになったという。後にオーガニック製品の輸入販売を始めようと、2009年に国内外の展示会へ。ドイツの展示会で世界中から約4000社のメーカーが出展している中、日本は2社しか出展していなかったことを目の当たりにし、日本がオーガニックの分野で後れをとっていることを痛感。帰国後は輸入業を始めようとしたが、望むようなオーガニックに特化した小売店がなかったため、自ら開いた。
中村さんは「オーガニックについての質問にはできるだけ詳しく答えられるように」と、日本オーガニック推進協議会の講座を受講し、最上位であるマスターオーガニックコーディネーターを取得。「オーガニックに興味のある人もない人も、気軽に立ち寄れるオーガニックの学舎みたいな店でありたい」とも。
主な商品は、有機野菜やオーガニック食品、オーガニック化粧品など。年末を覗く31日まである月は月末には有機野菜をセットで安く販売している。
営業時間は、平日=11時30分~20時30分。