浅草観音裏の千束商店街が主体となった若者の活動を支援するネットワーク「千束de萬足(せんぞくでまんぞく)」は現在、イベント企画を募集している。
同組織は千束通商店街理事の青木繁弘さんが「日々の生活を楽しめる街をつくりたい」という思いから地元商店街に働き掛け、2012年9月に発足した。「やりたいことがある人の夢を実現させるため」のネットワークで、これまでに明治大学生、ミュージシャン、アーティスト、工芸家、教育家、演芸家などが芸術工芸まつり、子育て支援イベント、雪まつりなどを開催した。
「35年間浅草に住んでいながら、自分の故郷だと感じられなかった」という青木さん。2011年12月に初めて商店街理事に企画書を持参し、それが認められてから「商店街がわが町だと実感できた」という。発足に至っては、商店街の100店舗を自ら取材して回り、地元の声を集めた。
イベントを企画すると同商店街のネットワークを自由に利用でき、会場のレンタルや材料費の援助、ポスター貼付などの告知協力が得られる。「若いうちに活動の経験を持ってほしい」と語る青木さんは、若者だけでなく、主婦や高齢者など地元の人たちからも面白い企画が生まれるのを期待している。「発想の豊かな今までにない提案が欲しい。この町から世界に飛び出す人が出てくれれば」とも。
「千束通商店街を活気ある町にして、日々の生活を楽しめる、生きがいのある町づくりをしたい」と青木さん。「訪れた人に、この町のファンになってほしい」と思いを込める。企画は千束通り商店街のホームページで随時募集している。