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カオサン東京が「サムライカプセル」開業 ホステル×カプセルの新形態

カプセルタイプのドミトリー

カプセルタイプのドミトリー

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 つくばエクスプレス浅草駅近くに7月18日、ホステル「カオサン東京サムライカプセル」(台東区西浅草3、TEL 03-3844-0011)がオープンした。

左側は下段に、右側ははしごで上がるカプセル

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 1階から4階まで「4部屋・全66カプセル」と5階の「ラウンジ&キッチン」、6階の「ランドリー&喫煙スペース」で構成する同ホステル。「にじり口から入る茶室のような狭い空間をイメージして造った」というカプセルタイプの宿泊施設で、アジアの「アーリーアダプター層」や最近増加が著しい「フラッシュパッカー向け」に、デザイン性や安全性、プライバシーなどに配慮した造りになっている。 

 カプセル内は1畳半ほどの広さで、鍵付きの引き戸が付いた棚や開閉式のミニデスクなど無垢(むく)材で作られた和風の家具、入り口には個室をつくるのれん、タブレット端末や携帯、ノートパソコンを使う現代の旅行者に向けて充電用のコンセントを設置した。

 もともと高級焼き肉店だったビルをリノベーションしたホステルで、ラウンジには豪華な内装をそのまま使い、居抜きの良さを最大限生かした造りになっている。「清潔さ、内装の美しさだけでなく、『コミュニケーションを大切にするホステルスタイルを長年作り続けてきたからこそ』のカプセルホテルをスタッフと客で作り上げる、進化するホステルを目指していきたい」と、施設内にはあえて未完成の箇所を残す。

 今回の開業で浅草周辺にある「カオサングループ」の施設は7店舗目となる。カラフルな内装が女性にも好評という「カオサン東京ラボラトリー」や、クラフト色の濃い「カオサン東京オリガミ」など、客のニーズに合わせたさまざまなホステル、ゲストハウスを展開している。「カオサン」とはバックパッカーの聖地として知られるバンコクの「カオサンロード」が由来で、「その名前を聞けばピンとくる」という本格的なバックパッカーがおのずと集まる宿になったという。昨年はHostelworld.com主催のホステルアワード小規模ホステル部門で、「カオサン東京 歌舞伎店」が2014年アジアNO.1ゲストハウスを獲得している。

 「人と人との触れ合いを何よりも大切にするホステルではスタッフが大きな財産となる。いい人材を集めるには、常に面白いことをやり続けることだ」と、社長の小澤弘規さんは日本文化を融合したカオサン流ホステルの拡大に努める。自らもバックパッカーの経験を持ち、学生のころにはシルクロードを全て陸路で旅したといい、「旅に出ると、まったく知らない環境で生きていくベースを数時間で構築するような本能的なスイッチが入る」という。「その誰もが持っているはずの生きるスイッチを入れる旅のお手伝いができれば」と自らが一番の客だったという「カオサン東京」の運営にも力が入る。「今後も、滞在を楽しんでもらえるようなホステルの新しい形態にどんどんチャレンジしていきたい」と笑顔を見せる。

 宿泊料金は、スタンダードドミ=3,400円、デラックスドミ=3,600円。カオサンのオフィシャルサイトからの予約で200円引きとなる。そのほか「Hostelworld」「Booking.com」「Agoda.com」「Expedia」の4サイトからも予約可能。

 営業時間は8時~21時。チェックイン=15時~21時、チェックアウト=11時まで。

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