東武スカイツリーライン浅草駅近くの「ビジョンセンター浅草」(台東区花川戸1)で9月14日・15日、「名古屋おもてなし武将隊」が登場し演舞パフォーマンスを行った。
本イベントは、同隊が取り組む名古屋PR活動のテストマーケティングの一環として行われた。同隊は、愛知県にゆかりのある戦国武将6人をメーンに2009年、名古屋開府400年をきっかけとした市の「ふるさと雇用対策事業」の一環として結成されたPR部隊。
第一期の武将は「ハローワーク」で募集したという。現在は名古屋城を本拠地とし、各地のイベントでも活動している。本イベントは、現在検討している東京での新たな展開を視野に入れ、訪日観光客の相当数が訪れる浅草を中心に、外国人に戦国武将が受け入れられるのか、どんなことが求められるのかを調査する目的で行われた。
同イベントでは、三英傑(さんえいけつ)と言われる戦国時代に天下統一へと導いた織田信長、徳川家康、豊臣秀吉に扮(ふん)したメンバーが、合戦パフォーマンスや写真撮影を行った。「400年間、睡眠学習をしていた」という家康が、英語でパフォーマンスを引っぱり、時々とぼける信長を抑えるなど、息の合ったやりとりを見せ、会場を沸かせた。14日に行われた殺陣(たて)体験では、来場客ほぼ全員が参加し、会場が一体となって盛り上がっていた。
来場した外国人は「信長が格好良かった!」「すごく楽しかった。武将ごとにキャラクターが立っていたのが良かった」「マーシャルアーツを習っているので、殺陣にそれっぽいポーズを入れて楽しんだ」 などと感想を話していた。
信長は「わしは浅草にほれた。異国の者への発信力は浅草が1番じゃ。浅草の全ての祭りに出たい」と野望を語った。キャラクター作りについて、秀吉は「『人たらし』と言われていたから、笑顔を大切にしておる」と話す。「信長さまのわらじも温め続けておるぞ」とも。
今後の活動について、家康は「観光とは光を見るということ。観光地でわれらの輝きを皆に見せたい」と意気込む。